沖縄・翁長雄志知事が死去、67歳

朝日新聞デジタル 2018年8月8日23時08分

膵(すい)がんを公表し、治療を続けていた沖縄県翁長雄志(おながたけし)知事が8日午後6時43分、膵(すい)がんのため沖縄県浦添市の病院で死去した。67歳だった。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に強く反対し、政治的立場の違いを超えて移設反対派の支持を得てきた。葬儀の日程などは未定。

翁長氏の体調については、謝花(じゃはな)喜一郎副知事が8日午後5時から県庁で会見し、「意識が混濁状態になっている」と説明。8日以降は謝花氏と富川盛武副知事が知事の職務代理を務めると発表していた。謝花氏によると、翁長氏は7日から徐々に意思決定に支障が出てきていた。4日に謝花氏らと面会した際には、がんが肝臓に転移していると明かしたという。

翁長氏は4月に人間ドックを受けた際に精密検査が必要と指摘された。膵臓(すいぞう)に腫瘍(しゅよう)が見つかり、切除手術を受けた。再発を抑える抗がん剤治療を受けながら県議会6月定例会や、6月23日の沖縄全戦没者追悼式に出席していた。

 

 

翁長知事、膵臓がんの切除公表

朝日新聞デジタル 2018年5月15日14時21分

膵臓(すいぞう)の腫瘍(しゅよう)を切除する手術を受け、入院していた沖縄県翁長雄志(おながたけし)知事(67)が15日に退院し、県庁での記者会見で、ステージ2の膵がんだったと明らかにした。秋に予定される知事選への対応は明らかにしなかった。

翁長氏は4月に入院し、2~3センチ大の膵臓の腫瘍を切除した。約1カ月ぶりとなった会見では、病状について説明。検査の結果、膵がんで、膵臓近くのリンパ節にも腫瘍が見つかり、切除したという。今後、再発転移を抑える治療をしていく。

知事選で再選に向けて立候補するのか問われたことには「一日一日の公務をしっかりこなす。それが一番の眼目」と述べるにとどめた。

翁長雄志沖縄県知事の記者会見の内容は以下の通り(冒頭は文章読み上げ)。

私が受けました手術および病理検査の結果と退院についてご報告させていただきます。まず経過報告ですが、4月6、7日と精密検査を行い膵臓(すいぞう)の腫瘍(しゅよう)と診断を受けました。その他の臓器も検査を行いましたが腫瘍はありませんでした。腫瘍にも色々ありますので、診断を確定させるため手術的治療が必要と考えました。

4月23日に富川副知事、謝花副知事から記者会見させていただいた通り4月21日、浦添市の浦添総合病院において伊志嶺朝成(いしみねともなり)先生執刀で手術を受けました。手術は予定通り行われ、腫瘍部を切除し病理検査の結果を待ちました。

手術の翌日からは退院に向けたリハビリに取り組み、順調に回復したことから、当初の予定より早く、本日5月15日、元気に退院しました。浦添総合病院の福本院長、主治医の伊志嶺先生はじめ医師、看護師、リハビリ等、本当に温かい看護をして頂いた病院関係者の皆様、ご心配頂いた県民をはじめ多くの皆様に感謝申し上げます。

病理検査の結果、診断は膵臓の腫瘍膵(すい)がんとの診断結果を受けました。診断結果を受け、今後は再発転移を抑える治療を行う予定です。一日も早く公務に復帰し、そして私に与えられました知事としての責任を全うしたいと考えております。

――今回の検査結果について。

「膵がんとの診断結果を受けた。その結果についてだが、私は那覇市長になった6年目、胃がんで胃の全摘出手術を受けた。その時も回復に向けて色々あった。今回は膵臓の腫瘍。膵がんということでまた新たな課題だが、私からすると冷静に受け止めながら、これから治療に向けて全力を傾けて頑張っていきたいなと思う」

――転移はないということか。

転移については膵臓周囲のリンパ節の中に一つ確認された。手術で切除したと聞いている。これから定期的に通院をして抗がん剤治療も併せて検査、観察をしていきたいと思う」

――ステージは。

「切除した腫瘍は大きさ約3センチ。ステージは2と説明があった」

――当初、来週退院と聞いていたが、退院が早まった理由は。

「むしろ少し遅くなった理由だが、連休に入ったので数日遅くはなった。私が退院し、公務に徐々に慣れ親しんでいきながらしっかりと任期を全うするためには、病院で丁寧に入院した方がよかったのか、あるいは退院して、このように初日から記者会見をしてこれからの一日一日の公務をしっかり果たせるように、あるいはまた、しばらくは自宅と県庁といいますか、仕事の割り振りがあろうかと思うが、徐々に徐々に仕事の中身を増やしていってということも含めると、今日がよかったのではないかということで。先生も、病気が回復するという意味でも私の仕事に理解を示すという意味でも、今日が退院という意味ではふさわしいのではないかということで今日という日になった」

――検査結果を受け、1期目を全うするという考えに変わりはないか。秋の知事選に出馬する考えはあるか。

「この病気にかかわらず、これまでの1年間は私が知事選に出馬するかというご質問等は色々なところで受けた。私はその度に、1期の4年間、一日一日しっかりと公務をやることで県民の判断にゆだねたいというような気持ちも含め、私からすると出馬というよりも、一日一日の公務についてやっていきたいと思っている。これからのことだが、幸い今、流動食等々でやせた。そういうことで体力回復がまだだが、ここ数日、ぐんと元気になってきたので、公務をしっかりこなしていく。これが私の今一番の眼目でありまして。まずは、それをしっかりする中で、負託に応えていきたいと思っている」