現在では、みそと健康についての研究は多角的に行われています。

みその機能性を明らかにした論文の主なものは以下のとおりです。

●1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少(厚生労働省研究班 2003年)
●みその塩分は胃がんを促進しない(広島大学・渡邊敦光名誉教授 2006年)

みそが胃がんのリスクを下げる

「みそが胃がんの発生リスクを下げる」ということについて、よく知られた疫学調査の結果があります。1981年10月、当時、国立がんセンター研究所で疫学部長をしていた故平山雄博士が日本癌学会で報告したのが、『みそ汁の摂取頻度と胃がん死亡率との関係』を調べた疫学調査です。
これによると、男女いずれも、みそ汁を飲む頻度が高い人ほど胃がんによる死亡率が低いことがわかります。ことに男性の場合は、みそ汁を「毎日飲んでいる人」と「まったく飲んでいない人」とでは、「まったく飲んでいない人」のほうが、胃がんによる死亡率が48%も高くなっていました。
このように、がん予防の見地からも、みその効果は評価され、注目されています。

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毎日みそ汁を飲んでいると乳がんになりにくい

みそ汁と乳がんとの関係については、いくつかの研究成果が発表されています。その中から代表的なものを紹介いたします。

「みそ汁の摂取が多いほど乳がんになりにくい」という調査結果が2003年に発表されました。発表したのは厚生労働省の研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター研究所・がん予防研究部長)。研究班では4県14市町村に居住する40〜59歳の女性21,852人を対象に、みそ汁や豆腐、納豆などの大豆製品の摂取量と乳がんの発生率の関係を10年間にわたって追跡し、疫学的に調査を行いました。
その結果、「みそ汁1日1杯以下」の人を1とすると、「1日2杯」の人の発生率は0.74、「1日3杯以上」の人の発生率は0.6の数値であることがわかりました。この結果、乳がんの発生率は「みそ汁1日1杯以下」の人よりも、「1日2杯」の人で26%、「1日3杯以上」の人では40%も減少していることがわかりました。

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