一般保険治療におけるガンの3大治療は『手術』『抗がん剤』『放射線』となっています。

普通に考えると「がん細胞の特徴」を知り『がん細胞に効果があり、通常細胞に作用しないもの』を考えるべきです。
では、抗がん剤はどのような部位に作用するように作られているのでしょうか。

抗がん剤の多くは『分裂細胞の分裂周期』に作用(抑制)するように作られています。簡単に言えば「細胞分裂を止めるように作用する薬」というわけです。
がん細胞は体細胞と違い「無尽蔵に分裂を繰り返す細胞」であるため、細胞分裂に作用する薬剤は体細胞には作用しません。

しかし、ここで問題が生じます。無尽蔵でないとしても『細胞分裂をする細胞』には抗がん剤は作用してしまいます。最近注目されている『幹細胞』は体内の各臓器に存在し、欠損した細胞を補充している分裂細胞ですが、抗がん剤はここに作用してしまいます。放射線も細胞分裂の有糸分裂期(S期)に作用し、細胞分裂を停止します。

抗がん剤や放射線(被爆)が直後に副作用が生じない理由は、我々の身体を動かしている細胞のほとんどが『非分裂性に成熟細胞』であるためです。
抗がん剤や放射線の作用は細胞分裂を停止させ、新しい細胞を作り出させないことですから、それによる問題が生じるのは「分裂が早い組織の順番」になります。
心筋や脳神経細胞などはほとんど入れ替わりがないために、影響はありませんが、髪(毛母細胞)、皮膚(基底細胞)、粘膜、血液(骨髄造血細胞)などは、細胞が分裂することによって機能を維持しているため、細胞分裂の停止が致命的となります。

今のところ、抗がん剤や放射線は「ガン細胞特異性:がん細胞だけに効く」ではなく『分裂細胞特異性:分裂細胞にだけ作用する』であるため、『がん細胞と幹細胞、その他分裂の早い細胞が影響を受ける』ということになります。

幹細胞医学の発展とともに、各臓器に存在する分裂細胞が、その臓器機能を維持し、再生を支えていることが解ってきました。言い換えれば、各臓器の分裂細胞(幹細胞)を死滅させるということは、それらの再生修復能を停止させるということです。
この問題からある程度距離を置ける臓器は『脳と心臓』くらいではないかと思います。

現代医学においては、未だガンの本当の正体が解明されていない中、本当の意味での治療法が解るはずもありません。
少なくとも抗がん剤/放射線については『分裂するがん細胞と、分裂する臓器細胞/幹細胞を攻撃する』ということだけは理解しておいてよいと思います。